本日は円周角の定理を使う問題を紹介します。この定理は中学3年生の数学や、高校の数学Aで学習します。中学・高校で学習する重要定理なので、ぜひ使えるように練習しましょう!
まず、図1の100°、図2の50°やxのような円周にできる角の部分を「円周角」といいます。そして、図1の円の中心Oにできたxの角度を「中心角」といいます。
円周角の定理で覚えておきたいことは3つです。
a:同じ弧(こ)からなる円周角と中心角は1:2になる
b:同じ弧からなる円周角は互いに等しい
c:直径の弧からなる円周角は90°
この3つの定理の意味は下の問題で解説します。まず、aの定理ですが、これは要するに、同じ弧の円周角を2倍すると中心角になるという定理です。例えば、図1の円周角は100°なので、中心角は円周角100°を2倍した200°になるということです。
bの定理は、図2の問題でわかると思います。図2のxと50°は同じ弧からなる円周角なので、bの定理から同じになることがわかります。
最後のcの定理は、図3のように、円の中心Oを通る直径の線が書かれているときによく使う定理です。この定理を使うと図3のxは90°ということがわかります。
・次の図1~図4について、
これは、中心角である∠AOBが180°なので、定理aから中心角の半分が円周角になるということを利用している定理です。なので、図3のような円の中心Oを通る直径を見たら、cの定理が使えることを覚えておきましょう。
なお、⑤の問題は、今回の定理には関係しませんが、円周角の問題でよく使う知識なので、ぜひ覚えておいてください。OAとOBは半径で、同じ長さになるので、△OABは二等辺三角形となります。
二等辺三角形ときたら、「底角が等しい」という知識をおさえておきましょう。この知識は二等辺三角形の定理や性質!底角が等しいことは絶対に覚えよう!で紹介しています。
円周角の定理の次は
suugakunomondai.hatenablog.com
です。